リーダーズについて
リーダーズは、平成8年より日常のファッションとしてのニーズに応えるべく設立され、
現在約300種のリーディンググラス、海外ブランド製品を保有している。
---編集部
リーディンググラスをファッションとして広めるという志はいつ頃から芽生えたのでしょうか。
---野村氏
本格的に志を持つきっかけは、お客様から発せられた「言葉」からでした。
老眼鏡を販売し始めた時に、40歳以降になると誰もが老眼になることで必需品としての販売に好評を頂き私自身も喜ばれる事を大変嬉しく思っていましたがある日、素敵な出で立ちのご婦人にいつもの様に商品のご説明をした時に、お客様が言われた事は私にとって意外な言葉でした、「あなた、もっとお洒落なものはないの?」と、「私は、もっと素敵なものが欲しいのよ」と言われ、当時の弊社の品揃えは実用的には問題ありませんでしたが、ファッションの面では十分ではない事を「ハッ」と気付かされその通りだと思ったんですね。当時は実用主体の物が主流でしたので、ご婦人向けの物で実用とファッションを両立する物があまりありませんでした。
片や、同じメガネでもサングラス業界はファッションとして明確に位置づけられており、安価なものまでお洒落に繋がっていたのが印象的で、既製老眼鏡の世界はお洒落な物がほとんど無い状況に気付きました。一方の欧米ではカラフルで遊び心のある既製老眼鏡がたくさんありましたので、大きな違いを感じてましたし、なぜ同じメガネなのにこうも違うのかと。他の婦人雑貨の業界は華やかで、アクセサリー、化粧品、などは女性の「綺麗になりたい」というニーズを叶えるために日夜製品開発されていますが、リーディンング(既製老眼鏡)の市場はそれらに比べると置き去りにされていると思いました。色々と考えるにつれ、「おしゃれな老眼鏡を」との想いから、私の考える既製老眼鏡を新しい切り口で、新しい老眼鏡スタイルを提案してみたいと、「ファッションとしてのリーディンググラス」を追求してみたいと思ったのがきっかけです。世の中に弊社一社ぐらい、物好きが既製老眼鏡のお洒落を追求する会社があってもよいのではないかと思い始めある種の「志」に目覚めていきました。仕事をして行く中でお客様の不便を解消する為の「使命感」みたいな物を感じてました。
---編集部
お洒落なリーディンググラス(老眼鏡)との出会いを教えてください。
---野村氏
初めて既製老眼鏡に出会ったのが1998年です。会社勤めを経て1996年に独立してから紆余曲折でなかなか物事がうまく行かない事が多かったのですが、その中で偶然に出会ったのが老眼鏡でした。当時眼鏡の事は全くわかりませんでしたし、まだ販売する場所も決まっていないのに、何故か迷いもなく自分の中で閃くものがあり取扱ってみたいと行動した事が、その後の私の人生に影響するきっかけとなりました。そこから老眼鏡の販売する場所を探す訳ですが、様々な場所に営業をしますが断られる日々ですが商品力はあると思ってましたので何故か前向きでした、とにかくやっとの思いで一部の百貨店、文具店や専門店等に販売させて頂ける事になりました。百貨店の文具売場で私自身、懸命に販売しながら老眼鏡の側面を学ぶ事が出来き、お客様とのお話しを通じて商売の重要な気付きを得る事が出来き様々なアイデアが生まれました。そうやって徐々に老眼鏡の商品構想やきっかけを掴む事が出来きました。何より必要な事はとにかくお洒落な物が必要だと気付いた事で、1998年、イタリア製のナンニーニ社の折りたためる老眼鏡に出会えた事や、イタリア・ミラノでのメガネ展示会のミド展にお洒落な物を探そうと意気込んで行くのですが、なかなか思う様には行かずも諦めきれず展示会の最終日の閉場間際に偶然見つけられたのが運良く、フランス製のフィラオ・パリ社のペンダント型のルーペでした。見つけた時の感激は今も忘れられません。そういった形で様々な人と物の出会いがありました。
---編集部
どういった方法でお洒落な老眼鏡は認知されてきたのでしょうか。
---野村氏
百貨店で販売してきたことが一つの大きな要因だと思いますが、2つのターニングポイントがありました。それまでだれもやっていなかった事でイタリア製の折りたためる老眼鏡とフランス製のペンダント型の老眼鏡を販売した事でした。販売場所も婦人雑貨で行いご婦人方にアピール出来た事も大きいですが、この販売方法に至るきっかけは実に些細なある気付きからでした。百貨店の婦人雑貨で老眼鏡を初めてファッションで売ると言うのはチャレンジでしたが、多くの方に見て頂けるきっかけを作れたと思ってます。現在のファッションとしてのリーディンググラスの常設販売につながってます。
---編集部
新しいマーケットを切り開くというのは、苦労もあったと思います。
---野村氏
様々なチャレンジと経験をさせて頂いてますが、私一人ではどうにもならない事の連続でした。いつも不思議な事は物事を行う決心して事を進めて行くと、想いを理解してくれる人達や協力者に恵まれてやってこれました事は素直に感謝の気持ちです。私の人生にとっては全てが必然であり、エキサイティングで貴重な出来事です。
--編集部
今後の展望をお教え下さい。
---野村氏
お洒落な老眼鏡として「リーダーズ」が提案できることは何か問いかけ、純粋に老眼鏡に対する情熱を追求して行きたいと思ってます。明快なコンセプトを元に、わかりやすく、常に新たな気持ちで、喜ばれる老眼鏡を生み育てていきたいのです。そして、既製老眼鏡のファッションブランドとして日本のみなならず世界中に発信していきたいと考えております。
それは老眼鏡の市場を見てきた経験と、お客様の意見と蓄積した経験とノウハウで出してゆく製品です。
私は自らの情熱を持って、ファッションとしての老眼鏡を世に広める事を私の人生の使命として世のお役に立ちたいと思います。