コラム

◆老眼(老視)は治療できるか

老眼(老視)の初期に、点眼薬や内服薬あるいは目の体操訓練などによって老眼(老視)の資料を試みた報告はいくつか見られていますが、その効果を何年も長続きさせることは、色々な意味できわめて困難です。
また、治療中はヤセ我慢をして老眼鏡を使おうとせず、このために目が疲れたり、目の痛み、頭が重いなどの症状がでることもあり、読書をしなくなるなど、かえって社会生活をする上で悪い面が出やすく、一般的には治療法はないと考えた方がよいでしょう。
やはり読書などに不自由を感じたら、読書から逃げようとせず老眼鏡を使い始めるのが良いと考えます。

「私は遠くも近くも良く見える」といって目が若いことを方も見受けますが、よく調べてみますと、この場合きまって近視があります。
確かに近くのものは良く見えていますが、遠方視力が悪いので、ただ遠方視力の悪さの自覚が遅れているだけのようです。

極稀には、右目が近視、左目が正規という状態で、近くを見るのは右目、遠くを見るのは左目というようにうまく使い分けて不自由を感じていない方や、年齢のわりに調整力があって3D程度の調整力を保持されており、遠近ともに良好な視力の方もいるようです。